考えることを止めてはならない。しかし、時に休憩も必要である。 日々感じたこと・考えたことを中心とした自由なメモです。
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思考と休憩の日記
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2008.07.23 Wed
読書感想文
 今日はちょっと更新できないかもなんて思うと、連続で更新をさぼってします。悪い癖です。

 それでは、今日の話題をひとつ。最近、インターネットの記事のコピペ(コピー&ペースト)が大学生のレポートに留まらず、とうとう小学生の読書感想文にまで及んでいるとの話題を聞きました。しかも、「自由に使える読書感想文〜読書感想文をさっさと片付けて、夏休みをエンジョイしよう!!」なんてサイトまであるらしいです。呆れるばかりです。本来なら、ネットの利用について書こうと思ったのですが、話が堅くなるので、堅くしか表現できないのも問題ですが、今日はそのページを覗いてみた感想を書いてみたいと思います。

 その対象は、夏目漱石『こころ』にしたいと思います。それというのも、私自身この『こころ』には少し思い入れがあるからです。所謂、愛読書ですかね。理由を簡単に挙げると、読むたびに発見がある、といったものです。何かの節目には読むことが多いですかね。ただの三角関係、弱い男の人生、考えすぎた男たち、男の友情、明治という時代の男の自我、などとその時々に色々な感想を持ったものです。こう少し挙げてみると、私の「読み」に共通するところはマスキュリニティー(男性性)かもしれませんね。
 私の話はこのくらいにして、問題のサイトの『こころ』の感想文を二つ紹介したいと思います。どちらの感想文も原稿用紙5枚で対象は、お勉強のできる中学生〜高校生となっています。
 まず、一本目。こちらの内容は、小学校時代の夏休みに、夏休み明けに転校してしまった友達との約束を破って女の子と遊びに行ってしまった経験の後悔を、『こころ』に置き換えて綴った内容でした。その経験が原稿用紙のほとんどを占めており、肝心の『こころ』との関係が見えにくいものとなっています。締めくくりに、(『こころ』と向き合って)得た回答は「友達を裏切ったことを一生後悔しなさい」だったのかもしれません。とあるだけです。ここは、いかにも中高生らしい。しかし、文章全体の構成力とその最後の文にギャップを感じました。自分の体験に置き換えるのは、なかなか難しいと思います。ここまで出来ていて、最後の感想が上記の感想ではちょっと物足りない気がします。先入観が先行してしまっている気はしますが、大人が書いた文章を最後を子供らしくごまかした、ようにも見えました。
 次に、二本目。こちらは、ちょっとズルい。父との会話の中から、感想は難しくてよくわからなくていいんだ、それだけ読み返す価値のある作品なんだ、といった方向に向かっていく感想文でした。その内容のほとんどは、父との会話に終始しています。しかもその中で、父が解説役を担っているのです。一本目はなかなか書けるものじゃない、と評しましたが、こちらは、日本にこれだけのモノを書ける中高生がどれだけいるのだろう?と思わせる内容でした。内容は、私にとってはつまらないものですが、その構成力がすごい。おそらく、大部分の中高生にとって明治時代の男の自我、なんて問題を考えることはなかなかできないでしょうから、この感想文は非常に正直なものだと思います。ただし、ここまで構成できるかどうかが問題ですね。

 と、二本の感想文の感想を偉そうに書いてみましたが、私自身の文章の構成力は問題ですね。もう少し、うまく書けないものかと。。。また、中高生の力を過小評価してるかもしれませんね。おそらくそれは、自身がたいした感想文を書けていなかったことや思考ということを知らなかったことに原因があるのでしょう。機会があれば、コンクールの受賞感想文なんてものも読んでみたいものです。

 「読書感想文」「こころ」と検索してこのサイトへ来てしまった中高生へ
  読書感想文は自分で読んで、下手糞でもいいので正直に書くことです。普段の生活を知っている 先生は、ごまかしなど簡単に見抜くはずですよ。

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