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「 2008年08月 」 の記事一覧
差別の問題を扱う難しさ
少し古い話題になりますが、「イー・モバイル」のCM打ち切りに関して、
今朝の朝日新聞に記事が出ていたので、少しそのことについて。 問題の経緯を以下簡単に紹介する。 5月下旬より始まった「イー・モバイル」のCMはオバマの演説を利用したもの。 オバマに見立てたサルが「イー・モバイルにチェンジ!」と壇上から呼びかけるもの。 このサルが問題だった。欧米では、一般的に非白人を差別的にサルに例えることがある。 もちろん、イー・モバイル側にはそのような意図はなかっただろう。 しかし、そのCMがネットでも話題となり、日本在住のアフリカ系外国人グループの代表者から 抗議が寄せられたところ、このCMは1ヵ月で打ち切りとなった。 今朝の朝日新聞ではこの問題について、「差別か過剰反応か」という見出しで取り上げている。 「なぜ、このタイミングで?」「今頃」という点については、問題にしないでおこう。 まず、差別であるという見方について。問題の経緯の通り、サルという表現を差別的に捉える文化がある以上、今回のCMは軽率であったという見方。東大の教授は「教養不足」としている。 次に、過剰反応という見方について。悪意がない、サルに対して人種差別意識が希薄な日本国内向けのCMであるので、それを差別とするのは過剰だとしている。 記事全文を通すと、過剰反応という見方に対しては、消極的である。これには、おおむね賛成できる。 この問題を大きな問題意識に換言するならば、国際化がすすみ、価値観の多様化や多文化主義が広く意識されている現代において、 どの程度最低限の共通理解が求められているのか、という点が問題なのだろう。 「文化の違い」で片付けられないことへの配慮とも言えよう。 ことさら、差別の問題は年代によっても大きく異なってくるので、難しい。 さらに言えば、差別を強調することが、消失しかけていた差別を掘り起こしたり、新たな差別を生み出しかねない。 もちろん、差別問題を時の流れに任せるわけにはいかない。 過去と今、そして集団と個人、これらのギャップこそが、差別の問題をより複雑にしている。 考えてみたこと Comment(0) TrackBack(0) Top↑ | HOME | | |
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